ディーラーの営業マンさんなど、自動車業界に関わる方からの質問で多いのが車検です。
剛性のところでも触れましたが、1986年の後付サンルーフ発売当時、モノコック車への取付けは構造変更の対象で車検を取り直して型式の後に「改」が付きました。
しかし、1995年(平成7年)に廃止となりました。
以下に、当時の運輸省から通達されたお知らせの一部を引用します。
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使用過程における自動車について、軽微な変更となる自動車部品の取付けについては、構造等変更に係る諸手続きを簡素化し、平成7年11月22日から実施することとしました。
この場合の軽微な変更とは、
1)自動車部品を装着したときに寸法(長さ、幅及び高さ)及び車両重量が一定範囲内である場合。
2)指定する自動車部品(以下「指定部品」という。)を溶接又はリベット以外の取付け方法により装着した場合。
が該当し、この場合には、諸手続きが不要となります。
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お役所言葉でよく分からないと思いますので簡単に要約しますと、
「車検登録済みの車両にアフターマーケット向けパーツを付ける場合、寸法と重量が一定範囲を超えず、パーツが指定部品であれば構造変更手続きはしなくていいです」
という意味になります。
ついでにもう少し詳しく解説しますと、寸法は長さが±3cm、幅が±2cm、高さが±4cmで、車両重量は軽及び小型自動車が±50kg、普通及び大型特殊自動車が±100kgの範囲内です。
もちろん、サンルーフは指定部品の「アクセサリー等の自動車部品ー>その他部品」のリストのトップに記載されています。
ただし、注意が必要なのは「車検登録済み」の車両であることです。
登録前の新車に取付けた場合は取り扱いが変わる可能性があります。